歩いて「がんサバイバー」支援 福岡市から3500キロ、啓発の旅へ出発

九州がんセンターを出発する垣添忠生さん(中央)=5日午前10時半すぎ、福岡市南区野多目
九州がんセンターを出発する垣添忠生さん(中央)=5日午前10時半すぎ、福岡市南区野多目
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 がん患者やがん経験者への支援を呼び掛けながら全国のがん拠点病院32施設を巡る「全国縦断がんサバイバー支援ウオーク」が5日午前、福岡市南区の国立病院機構九州がんセンターを皮切りに始まった。国立がんセンター(現がん研究センター)元総長の垣添忠生・日本対がん協会会長(76)が、各地の患者団体や医療関係者と交流しながら約3500キロの行程のほとんどを歩き、7月下旬に札幌市でのゴールを目指す。

 国内では毎年約100万人ががんと診断され、現在闘病中の人も含む、がんの経験者「がんサバイバー」は推定700万人に上るが、正しい情報提供や就労支援、心のケアは十分ではないという。泌尿器科医としてがん治療に関わる一方、自身も50~60代で初期のがんを2度患い、2007年には妻を肺がんで亡くした垣添さんは「この身をさらして訴えることで、患者が孤立しない社会づくりを盛り上げたい」と話す。

 垣添さんは同センターで横倉義武日本医師会長や藤也寸志(やすし)院長らと意見交換した後、雪のちらつく中、のぼり旗を掲げた福岡市の患者団体メンバー5人と出発。九州では7日に佐賀県医療センター好生館(佐賀市)、14日に大分県立病院(大分市)を訪問。途中で7回、仕事で都内に戻る他は、体調が許す限り1日30キロ前後を歩き続ける。

=2018/02/05付 西日本新聞夕刊=

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