主回転翼外れ墜落? 陸自ヘリ 接続部直前に交換 機長遺体発見

陸自ヘリが墜落し、民家が焼け落ちた現場。写真左上の地面に尾翼部分の残骸が見える=6日午後2時20分、佐賀県神埼市(本社ヘリから)
陸自ヘリが墜落し、民家が焼け落ちた現場。写真左上の地面に尾翼部分の残骸が見える=6日午後2時20分、佐賀県神埼市(本社ヘリから)
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 佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊目達原(めたばる)駐屯地(同県吉野ケ里町)所属のAH64D攻撃ヘリコプターが墜落、炎上した事故で、小野寺五典防衛相は6日、事故機は機体と4枚の羽根をつなぐ接続部「メインローター(主回転翼)ヘッド」を初めて交換した直後の飛行だったと明らかにした。空中でメインローターが機体から外れたとの目撃証言があり、陸自の事故調査委員会が調べている。事故現場では、機体残骸の下から機長の斉藤謙一2等陸佐(43)の遺体が発見された。

 陸自によると、事故機は飛行50時間ごとに受ける定期整備後の点検飛行で、5日午後4時36分に同駐屯地の管制官から許可を得て離陸した。2分後の同38分に「駐屯地の周辺空域を出る」という交信をした際には異常はなかったが、その5分後の同43分ごろ、管制官が南西に約6キロ離れた神埼市千代田町の上空で機首から落下していくヘリを目視で確認。無線で呼び掛けたが応答はなかったという。

 現場から約200メートルの位置で事故を目撃した男性(37)は「ピストルのような音がして上空を見たら、プロペラがばらばらになって完全に外れ、機体は地面と平行に回転した。きりもみ状態になった後、回転をやめてぐーっと頭から落ちていった」と証言した。

 防衛省などによると、墜落した機体はテールローター(後部回転翼)がある尾翼部分以外は跡形もなくなっており、部品が300~550メートル四方に飛散していた。飛行中の高度や針路、機器の不具合などが記録されるメンテナンス・データレコーダーを現場で回収、事故調が原因を究明する。暗視装置など機体の計3カ所に微量の放射性物質を使用しているが、「人が直接触れ続けても害のないレベル」(陸自)という。

 佐賀県警は6日、前日に死亡が確認された操縦士の高山啓希(ひろき)1等陸曹(26)の死因は外傷性ショックだったと発表した。

 安倍晋三首相は今回の事故について、6日の衆院予算委員会で「自衛隊の最高指揮官として心よりおわび申し上げる」と謝罪した。

=2018/02/07付 西日本新聞朝刊=

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