落下物民家屋根貫通も 佐賀ヘリ墜落の現場180メートル内 新たに被害7件

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 佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊目達原(めたばる)駐屯地(同県吉野ケ里町)所属のAH64D攻撃ヘリコプターが墜落した事故で、小野寺五典防衛相は11日、落下物が周辺の民家の屋根を貫通するなど新たに7件の被害を確認したと発表した。佐賀市内で記者団の取材に対し「しっかり補償したい。新たに被害が確認された場合も対応する」と述べた。

 防衛省によると、被害は墜落現場から南北にそれぞれ約180メートルの範囲内で確認。民家の屋根を貫通したほか、雨どい▽倉庫の壁▽小屋の壁▽トタン屋根▽ビニールハウス-を破損していた。幼稚園では遊具などに潤滑油が付着していた。

 このうち民家の屋根を貫通した部品が最も大きいという。この民家に夫婦で暮らす70代女性は取材に対し「(事故当時は)たまたま2人とも外出していて無事だった。家に帰ると部屋に何か落ちていてびっくりした。二度とこんなことを起こさないでほしい。安心して眠れない」と話した。

 陸自は、落下物の捜索範囲を現場周辺から拡大し、原因究明につなげるため約千人態勢で捜索。周辺住民から被害がなかったかどうかも確認している。

 一方、小野寺防衛相は事故原因についても言及。主回転翼4枚のうち2枚は墜落現場から300~500メートル離れた水路で発見されており、「(飛行)途中で(主回転翼が)外れた可能性も当然否定できない」との見方を示した。

 小野寺防衛相は同日午前に佐賀県庁で山口祥義知事に事故について陳謝。午後からは目達原駐屯地を訪れ、死亡したヘリ乗組員2人の部隊葬送式に参列した。

=2018/02/12付 西日本新聞朝刊=

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