仮設に命守る黄色い旗 豪雨被災の朝倉市と東峰村 玄関前に掲示「きょうも元気」

仮設住宅の玄関に黄色い旗を掲げる住民=12日、福岡県朝倉市杷木林田
仮設住宅の玄関に黄色い旗を掲げる住民=12日、福岡県朝倉市杷木林田
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 九州豪雨の被災者が暮らす福岡県朝倉市と東峰村の仮設住宅で、朝から夕方まで各世帯が玄関前に黄色い旗を掲げ、「きょうも元気」とメッセージを周囲に伝える取り組みが始まった。仮設住宅には高齢者が多く、毎日安否を確認し合い、孤独死を防ぐ狙いがある。

 「黄色い旗運動」と呼ばれる住民主体の取り組みで、東日本大震災を機に各地の被災地に広がった。熊本地震では、昨年3月に熊本県益城町の仮設住宅で孤独死があって以降、町内18カ所の仮設住宅のおよそ半数で取り組んでいる。町生活再建支援課は「隣近所に気を配る意識が仮設住宅で高まった」と効用を高く評価する。

 朝倉市では、「林田団地」(48戸)の入居者たちが益城町などを視察し、13日ごろから運動をスタートさせた。旗はグリーンコープ生協ふくおかが全戸分を寄贈。団地内にボランティアの見守り隊が結成され、朝昼晩の3回、メンバーが旗の有無などを見て回っている。見守りに加わる辻正拡さん(37)は「旗が見えない時は、特に声掛けをしたい」と語る。

 住民たちは歓迎する。1人暮らしの梶原ミドリさん(78)は「ここは高齢者が多い。もしもの時に、玄関に旗がないと気付いてもらったら助かる」と話す。

 東峰村団地(22戸)でも取り組みが始まっており、残る朝倉市の2仮設住宅団地(計37戸)でも準備中という。

=2018/02/17付 西日本新聞朝刊=

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