AIが入試合格圏を予想 英進館、福岡県公立高で導入 算出時間10分に短縮

 学習塾「英進館」(総本部・福岡市)は7日実施の福岡県公立高校入試で、平均点や各校の合格ライン予想に人工知能(AI)を導入する。昨年までは教師ら25人程度が約2時間かけて分析、はじき出していたが、AI導入により約10分で算出できるという。

 同館は毎年、塾生の自己採点や問題の傾向などを基に県内全体の平均点や合格ラインを算出、試験翌日に公開している。実際の平均点と予想の差は例年5点未満といい、受験生が合格の可能性を判断する材料となっている。

 今回は、ITベンチャー「グルーヴノーツ」(同市)が提供する機械学習ツールを活用。過去のデータから、手軽に将来を予測できるのが特徴だ。過去十数年に及ぶ塾生の成績のほか、各校の倍率や受験者数などを入力しており、当日の自己採点のデータを追加すると、約10分で予測が完了する。これまでの各種試験での試行では「かなり正確な数字が出た」という。

 今後AI活用を広げ、教師の指導時間確保などにつなげる方針。上尾宏取締役教務本部長は「AIは生徒に適した指導方法や教材の紹介などに活用できる。AIが得意な部分をうまく使い、教師にしかできない業務の時間確保につなげたい」と話した。

=2018/03/06付 西日本新聞朝刊=

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