南阿蘇に村営学習塾 地震後の人口減対策 8月から中3対象

 熊本県南阿蘇村は8月、村内の中学3年生を対象にした村営の無料学習塾を開設する。大手進学塾が隣の大津町にしかなく、受験生の保護者にとって車での送迎が悩み。熊本地震の影響で交通事情が悪化するなどした村は人口流出対策が課題になっており、学習環境を整えて子育て世代の移住や定住につなげたい考え。

 村によると、新年度の中学3年生は約90人で、年間費用は約380万円。村で唯一の中学校の校舎を教室として使い、外部から招いた講師が週4回、英語と数学を教える。

 アンケートで生徒の7割が利用を希望しており、村教育委員会は「将来は中学1、2年生に広げるなど教育環境を充実させたい」としている。

 村内は現在も、JR豊肥線や国道57号が途絶したまま。村によると、昨夏に阿蘇長陽大橋が復旧するまで通塾を断念する生徒もいたという。

=2018/03/09付 西日本新聞朝刊=

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