新燃岳の警戒範囲4キロに 噴石1.8キロ飛散、噴煙4500メートル

 宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)(1421メートル)は10日も爆発的噴火が相次ぎ、午後11時までに計5回に上った。未明には大きな噴石が火口から約1・8キロまで飛散、噴煙は一連の活動で最高の4500メートルに達した。降灰や空気の振動「空振」も広い範囲で観測。気象庁は噴火警戒レベル3(入山規制)を継続しつつ、火口から半径約3キロとしていた警戒範囲を約4キロに拡大した。

 気象庁によると、爆発的噴火は午前1時54分から断続的に発生。火口が溶岩でふたをされ、内部の圧力が高まりやすくなっているという。地下のマグマや熱水の動きを示す火山性微動も多く発生し、火口の北西側からはゆっくりとした溶岩の流出が続いている。

 警戒範囲が噴火警戒レベル3で最大の約4キロに拡大されたのは2011年3月以来。宮崎、鹿児島両県によると、火口から4キロ圏に民家はないが、5キロ圏の鹿児島県霧島市には居住者がおり、同県は災害警戒本部を設置した。周辺自治体も警戒を強めている。

 宮崎県高原町では未明の噴火の空振で役場の窓ガラスが大きく揺れ、火口から約7キロの小浜茂敏さん(78)は「ぜんそくの持病があるので降灰が心配。早く収まってほしい」と話した。

 火口から約7キロ離れた霧島高原国民休養地(霧島市)には、キャンセルや降灰状況の問い合わせが数件あり、担当者は「現時点で営業に支障はない。ホームページなどで正確な情報を発信したい」とした。

 気象庁は、火口の風下では4キロ圏外でも小さな噴石の飛散や火山ガスの流下の恐れがあるとして注意を呼び掛けている。

=2018/03/11付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

ボートレース3連単直前予想

西日本新聞のイチオシ [PR]