消防団、村外居住者もOK 消防庁「聞いたことがない」 災害時に駆けつけ 熊本県南阿蘇村

 熊本地震後の人口流出に悩む熊本県南阿蘇村は、村内居住者に限ってきた村消防団の入団資格を、村外居住者に広げる条例改正案を開会中の村議会に提案した。自宅が被災して村外へ転居した人にも大規模災害時は村に駆け付け活動してもらうためで、総務省消防庁はこうした事例は「聞いたことがない」としている。

 村総務課によると、2年前の熊本地震発生時の村消防団員は570人で現在は558人。今後、仮設住宅を出た若い世代が村外に住宅を再建するケースも想定され、団員のさらなる減少が懸念されるという。

 消防団の入団資格は自治体ごとに条例で定められている。消防庁によると、居住者に加え、他自治体から通勤、通学している人に資格を広げる自治体は多い。

 村総務課は「熊本地震では救助活動や給水支援など消防団の存在が際立った。普段は村を離れていても、地域の行事や訓練に参加してもらい結束を強め、大規模災害に備える人を確保したい」としている。

 条例改正案は8日に提案された。16日に採決され、可決されれば7月1日に施行される。

=2018/03/12付 西日本新聞夕刊=

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