福岡・天神に「リッツ・カールトン」 積水・西鉄連合が優先交渉権 高級ホテル不足を重視

上空から見た福岡市立大名小の跡地
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 福岡市は27日、中央区の大名小跡地(約1・2ヘクタール)を再開発する民間事業者として積水ハウス(大阪市)や西日本鉄道(福岡市)、西日本新聞社(同)など12社で構成する企業グループを優先交渉権者に選んだと発表した。国家戦略特区によって一帯の建物の高さ制限が緩和され、外資系の高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」が入る24階建て(110メートル)の高層ビルを核とした複合施設が2022年12月ごろに全面開業する。

 大名小跡地は都心の明治通りに面した一等地。昨年夏、航空法に基づく高さ制限が約76メートルから約115メートルに緩和され、市は再開発事業「天神ビッグバン」の拠点の一つと重視している。

 積水グループの計画によると、ホテル・オフィス棟のほかに、賃貸マンションや公民館が入るコミュニティー棟(18階建て)、広場(約3千平方メートル)、イベントホールなどを整備する。

 ザ・リッツ・カールトンは米マリオットグループが運営する高級ブランドホテルで、ホテル・オフィス棟の高層部を占める全147室を50平方メートル以上の広さにする。リッツの進出は国内で7カ所目。1~2階は商業フロアで、日本初進出の店舗を誘致する。

 コミュニティー棟1階の公民館などは、21年秋に先行して開設される。旧校舎内にある市の創業支援施設「福岡グロースネクスト」は10年ほど維持される。

 用地は市が継続して所有し、積水グループは年間約5億8千万円の借地料で70年間借り受ける。

 市は昨年10月から事業者の公募手続きを始め、積水グループ以外に、福岡地所とJR九州をそれぞれ中核とする二つの企業グループが名乗りを上げた。大学教授や市幹部で構成する評価委員会が借地料を含む事業計画を審査し、積水グループは特にホテルやオフィスで高い評価を得て、次点の福岡地所グループを僅差で上回った。

 高島宗一郎市長は「天神ビッグバンがさらに加速し、福岡の都市機能が強化されることを期待する」とのコメントを発表した。

天神ビッグバン 2024年を期限とし、福岡市・天神地区の老朽化したビルを対象に、30棟を目標として耐震化による民間建て替えを誘導する再開発事業。国と市の規制緩和を組み合わせ、新ビルは高さ上限を約115メートル、容積率は最大1400%まで認める。市は九州、アジアから天神地区に人を呼び込み、創業も後押しして経済効果と新規雇用を生み出したい考え。

=2018/03/28付 西日本新聞朝刊=

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