大分・耶馬渓で山崩れ5人不明 1人発見、民家4軒被害 自衛隊が災害派遣

山が崩落し、民家が土砂に埋まった現場=11日午前10時37分、大分県中津市(本社ヘリから)
山が崩落し、民家が土砂に埋まった現場=11日午前10時37分、大分県中津市(本社ヘリから)
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 11日午前3時50分ごろ、大分県中津市耶馬渓町金吉(かなよし)で「裏山が大規模に崩落し、家が土砂に埋まっている」と、住民から市消防本部に通報があった。県警や県災害警戒本部によると、4軒が土砂にのまれ、3世帯の男女計6人と連絡が取れなくなった。大分県の広瀬勝貞知事は同6時20分、災害対策基本法に基づき陸上自衛隊第41普通科連隊(同県別府市)に災害派遣を要請。県警、中津市消防などが約300人態勢で土砂の撤去、安否不明者の捜索を行い、午後1時すぎに1人を発見した。容態は不明。

中津市が8世帯19人に避難勧告

 県警によると、連絡が取れないのは橋本アヤ子さん(86)▽江渕めぐみさん(52)▽江渕優さん(21)▽岩下アヤノさん(90)▽岩下義則さん(45)▽岩下愛子さん(76)-の男性1人、女性5人。倒壊した1軒の住民4人は無事だった。6人以外に、けが人や不明者の情報はないという。

 福岡県も消防庁を通じた大分県の要請を受け、11日午前、パワーショベルを含む緊急消防援助隊24人を福岡市から現地に派遣した。

長さ、幅ともに200メートル崩落

 裏山は斜面が長さ200メートル、幅200メートル、高さ約100メートルにわたって崩落しており、落石も見られる。大量の土砂が近くを流れる金吉川まで達しているものの、川の流れをせき止める状況ではないという。

 気象庁によると、中津市耶馬渓町では6日に4・5ミリ、7日に1・5ミリの降雨が記録されているが、8~10日は0・5ミリ以上の降雨は観測されていない。

 市は午前8時、現場に近い同町金吉梶ケ原地区の8世帯19人に避難勧告を出した。

 現場は中津市中心部から南西約25キロに位置し、市と同県日田市方面を結ぶ国道212号から南に約2・5キロ入った山間部。大分県が2017年に傾斜30度以上、高さ5メートル以上の「土砂災害特別警戒区域」に指定していた。金吉川を挟んで両側に山が迫っており、民家は点在している。

 大分県によると、崩落した山の上部に亀裂が確認されており、今後天候が悪化すればさらに崩壊する恐れもある。

=2018/04/11付 西日本新聞夕刊=

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