車中泊をアプリで把握 福岡市が災害対応サービス 平時は地域の掲示板に

スマートフォンの画面には指定避難所だけでなく、利用者が登録すれば指定避難所以外も地図上に表示できる
スマートフォンの画面には指定避難所だけでなく、利用者が登録すれば指定避難所以外も地図上に表示できる
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 福岡市は11日、大規模災害時の自治体の対応で、車中泊といった指定避難所以外の避難者の情報まで把握できるスマートフォン用無料アプリ「ツナガル+(プラス)」の配信を始めた。2年前の熊本地震で、車中や公園に避難する人の把握が遅れ、支援物資が行き渡らなかった教訓を踏まえ、富士通九州システムズ(同市)と共同開発した。

 熊本地震を受け、福岡市は防災アプリコンテストを開催。同社のアプリが最優秀賞を獲得し、実用化に向けた開発費1500万円は日本財団(東京)が援助した。

 アプリは、住民が利用登録すれば、災害時にスマホの衛星利用測位システム(GPS)機能を使って近くの避難所一覧や経路を確認でき、避難所にコンセントやトイレ、水道があるかなど、自治体側が発信する生活情報が一目で分かる。

 指定避難所以外に避難した人も、アプリ上で現在地や被災状況、必要な支援物資量などの発信が可能で、双方向のやりとりにより自治体側が速やかに情報を把握できるようになる。

 操作方法を覚えてもらうため、通常は自治会や地域サークルの情報掲示板として利用してもらい、大規模災害時にモードが切り替わる仕組み。市は公民館での出前講座を順次開いて市内での普及を図るとともに、全国の自治体にも導入を働き掛ける。

 アプリは市ホームページ上にある「2次元コード」から読み込むことができる。

=2018/04/12付 西日本新聞朝刊=

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