社会福祉士2755万円横領 後見制度を悪用 佐賀などの5人被害

 公益社団法人佐賀県社会福祉士会(佐賀市)に所属する30代の男性社会福祉士=福岡県久留米市=が、認知症などで判断能力が十分でない人の財産管理を行う成年後見制度を悪用し、昨年11月~今年4月上旬、福岡と佐賀両県の30~80代の男女5人の預金口座から計2755万円を着服していたことが分かった。同会は26日、佐賀市内で会見し、業務上横領容疑で佐賀県警に刑事告発する方針を明らかにした。

 男性は2010年から同会に所属。後見や保佐となった同会の実務を担当し、6人の預金通帳を預かっていた。今月23日、同会との面談で「経営していた障害者施設の運営が悪化し、補填(ほてん)のためにした」と説明し不正が発覚した。

 同会は昨年11月、提出書類の遅延など男性に職務上の問題があったため、今年3月末までに通帳の返還を求めていたが、本人に会えず、結果的に被害拡大を招いたという。鍋島恵美子会長は「多数の被害者、多額の被害が発生し、心よりおわび申し上げます」と陳謝した。

=2018/04/27付 西日本新聞朝刊=

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