コイやナマズなど数百匹の死骸 硫黄山噴火、長江川で強い酸性 宮崎県、取水自粛呼び掛け

 宮崎県えびの市の霧島連山・えびの高原(硫黄山)から噴出する硫黄などが原因とみられる周辺河川の白濁化について、県環境管理課は27日、川内川支流の長江川流域での水質検査の結果、硫黄山から約6キロの大原橋付近で環境基準を超える強い酸性を示す数値が出たと発表した。

 検出された水素イオン指数(pH、数値が低いほど酸性)は2・1。県は、周辺の井戸水、湧水に異常を感じたら直ちに飲用を中止するよう住民に呼び掛けた。また、農作物の生育への影響も懸念されることから、JAえびの市などに対し、当面は長江川とその支流からの取水と農業用水の利用を控えるよう通知した。

 えびの市では21日以降、同川流域でコイやナマズなど数百匹に上る魚の死骸を回収している。川内川下流の鹿児島県伊佐市や同県湧水町でも25日以降、コイやフナなどの死骸が大量に見つかった。24日の雨で増水した長江川から流れてきたとみられる。伊佐市の川内川上流漁業協同組合は25日、アユの稚魚150キロを放流したばかり。宮脇和生組合長(74)は「恐らく全滅だ」と肩を落とした。

 宮崎県は、白濁化の連絡を受けた21日と26日に長江川などで採水。川内川への影響については、国土交通省川内川河川事務所が26日に採水して調べており、詳細な結果は5月中旬にまとまる予定。ともに「状況を注視していく」としている。

=2018/04/28付 西日本新聞朝刊=

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