佐賀市役所に「AI」新人 「ここねちゃん」実証実験 年金相談、24時間ネット対応

人工知能(AI)の「ここねちゃん」をPRする佐賀市保険年金課の大坪正和主査
人工知能(AI)の「ここねちゃん」をPRする佐賀市保険年金課の大坪正和主査
写真を見る

 佐賀市保険年金課に“新人職員”が配属された。期待のホープは人工知能(AI)システムの「ここねちゃん」。今月中旬から、インターネットを通じた文字による会話方式で24時間、年金制度などについての質問に答えている。AIによる会話型対応サービスは全国の自治体で試験導入が進む。同市は本年度末までの実証実験を踏まえ、本格導入を検討する。

 AIシステムはITベンチャー「木村情報技術」(同市卸本町)が開発。同課は担当する「国民健康保険」「後期高齢者」「年金」の頭文字から、ここねちゃんと名付けた。職員が窓口や電話で応対した経験を基に質問を想定し、約300の回答を用意した。

 同課によると、平日昼間は仕事などで問い合わせができない市民から、夜間のメールによる問い合わせが増えている。ここねちゃんの導入でリアルタイムに応対ができ、職員の業務軽減も期待できるという。

 ここねちゃんには、市のホームページから質問できる。「国民年金の加入手続きを教えてください」と入力すると、瞬時に「国民年金制度について知りたいのね!」と応じ、詳しい説明文を表示した。

 ただ、実験中のため、回答は担当分野でも不完全になることも。担当分野ではない、ごみの分別方法について質問してみると「ごめんね。ここね、答えがわからない。もうちょっとお勉強するね!」との答えが返ってきた。

 導入初日から16日までの3日間で約2400件の利用があった。同課でAI導入を担当する大坪正和主査(38)は「ここねちゃんは市民の質問内容によってより良い回答を学習し、成長する。多くの人の質問を待ってます」と話している。

=2018/05/19付 西日本新聞夕刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]