スマホで給食アレルギーを簡単確認 誤食防止へ医師ら開発 福岡市立小に対応

「初めて親元を離れて給食を食べる1年生は特に気をつけてほしい」と話す研究会メンバーの安部泰佑さん
「初めて親元を離れて給食を食べる1年生は特に気をつけてほしい」と話す研究会メンバーの安部泰佑さん
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システムの画面。アレルゲンを含むメニューは一目で分かるよう赤く表示される
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 福岡市立小に通うアレルギーのある子どもの保護者向けに、給食に含まれる原因物質(アレルゲン)をパソコンやスマートフォンで簡単にチェックできるシステムを、同市の医師らでつくる研究会が開発した。卵など子どものアレルゲンを登録すると、食べられないメニューが一覧でき、確認メールも届く。体調不良に陥りかねない誤食を防ぐための確認方法の一つとして利用を呼び掛けており、市外の給食にも対応可能なシステムにする予定だ。

 自校調理方式の同市立小に通うアレルギーのある児童は約2300人で、全体の2・8%に当たる。市教育委員会は、食材や調味料の原料を記した詳細な献立表データをインターネットで公開しており、保護者は献立表からアレルゲンを確認し、代わりのおかずを持参させるなどしている。

 ただ、アレルギーのある子どもと接する機会の多い小児科医らでつくる「ふくおか・食物アレルギー研究会」(柴田瑠美子代表世話人)は、保護者から「献立を念入りにチェックするが、年に数回は漏れることがある」といった声を聞き、開発に乗り出した。

 4月中旬に完成したシステムでチェックできるアレルゲンは、食品表示法で表示が義務付けられている卵や乳、小麦など特定原材料7品目に、表示が推奨されているイクラやキウイ、クルミなど20品目を加えた計27品目。例えば「卵類、牛乳・乳製品、小麦、落花生(ピーナツ)」をスマホなどで登録すれば、市教委の献立表データの食材や調味料を基に、「◎月◎日 麦ご飯、×牛乳、×ちくわのお茶の葉揚げ、新じゃがのうま煮」など、食べられないメニューに「×」が付き、赤字で表示される。

 前日朝にメールで知らせてくれるほか、印刷用ページもあり、当日子どもに持たせて担任と確認することもできる。

 生卵とクルミのアレルギーがある小2次男(8)のために利用している福岡市中央区の母親(46)は、「安心感が増した。印刷した紙を持たせることで、次男も少し意識するようになった」と喜ぶ。利用料は1140円(3カ月)から。問い合わせは同研究会=092(291)1133=へ。

 同様のシステムは長崎県教委が独自に開発し、4月から、学校と保護者が給食のアレルゲンを多重チェックする取り組みを始めている。

=2018/05/24付 西日本新聞朝刊=

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