佐賀の陸自ヘリ墜落はボルト破断が原因 操縦、整備ミスを否定 中間報告

 今年2月、佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落した事故で、陸自は28日、4枚の主回転翼と機体の回転軸をつなぐ「メインローターヘッド」内部のステンレス製ボルトが破断し、主回転翼が分離したと推定する中間報告を公表した。操縦や整備のミスに起因するものではないとし、ボルトが破断した原因を引き続き調査する。

 中間報告によると、破断したボルトは長さ約6センチ、直径約7センチ。中央が空洞の筒状で厚さは約0・75センチ。破断によって墜落現場から約400メートル手前で主回転翼の1枚目が遠心力で脱落し、バランスが崩れて2枚目が機体にぶつかって根本からねじ切れ、きりもみ状態で墜落したとみている。

 機体の状態や操縦士の音声などを記録したメンテナンスデータレコーダーの記録は、主回転翼が機体にぶつかった時点で止まったとみられ、直前の5秒間に機体の異常を示す記録はなく、操縦士の会話も通常の内容だったという。

 また、1月23日にメインローターヘッドを交換した際、破断したボルトには触れておらず、整備ミスの可能性も除外している。

 事故調査委員会は今後、メインローターヘッドを製造した米ボーイング社の調査をはじめ、ボルトの設計、構造、材質や、メインローターヘッドの納入から交換まで5年以上に及んだ保管が適切だったかなど、多角的に原因を究明する方針。

 防衛省の内規は、事故発生から4カ月以内に防衛相への報告書提出を定めているが、小野寺五典防衛相は調査期間の延長を了承した。

=2018/05/29付 西日本新聞朝刊=

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