鉄道そっくりの車「南鉄カー」で全国へ 熊本の南阿蘇鉄道、写真家が復興支援の旅

南阿蘇鉄道の車両と、同じカラーにラッピングした愛車を並べて写真に納まる宮本快暢さん=4日、熊本県高森町
南阿蘇鉄道の車両と、同じカラーにラッピングした愛車を並べて写真に納まる宮本快暢さん=4日、熊本県高森町
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ラッピングカーの側面
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南阿蘇鉄道車両の側面
南阿蘇鉄道車両の側面
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 熊本地震で被災し、全線復旧を目指す熊本県の南阿蘇鉄道(南鉄)を撮り続けている鉄道写真家の宮本快暢(よしのぶ)さん(46)=同県南阿蘇村=が、南鉄をPRするため自家用車を車両そっくりにラッピングし6日、鉄道ファンや観光客を阿蘇へ呼び込もうと東北や関東に向けて宣伝の旅に出発した。

 白い胴体に赤い屋根、腹には青い線。どこにでもある軽ワゴン車は、どこにもないど派手な1台に様変わりした。再現したのは1986年製の「MT-2001A」。全線復旧予定の2022年度にちなみ、鼻先とお尻の車両番号は「2023A」とした。

 「応援するならとことんやるしかないな、と」

 大手電機メーカー勤務や大学助教を経て、雄大な阿蘇カルデラを走る列車と沿線の風景にほれ込み、12年に村に移住した。地震後は自作のポストカードを販売するなどして支援。新たな支援となる愛車のラッピングを手掛けた業者は宮本さんの熱意に賛同し、費用を大幅に値引きしてくれた。

 地震後、乗客が激減した南鉄は経営維持が課題。宮本さんは1カ月ほど、この車で全国のローカル鉄道を回り、南鉄の現状を説明しつつ、美しい鉄道写真で魅力をPRする。最初の目的地は「秋田内陸縦貫鉄道」(秋田県)。南下しながら「わたらせ渓谷鉄道」(群馬県)、「いすみ鉄道」(千葉県)、「長良川鉄道」(岐阜県)などを訪ねる。

 「鉄道ファンだけじゃなく、南鉄をきっかけに阿蘇に遊びに来る人を1人でも増やしたい」。旅の様子は、宮本さんが運営する「光鉄企画」のフェイスブックで発信する。

=2018/06/07付 西日本新聞朝刊=

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