九大箱崎跡をIoT都市に 自動運転バス、ドローン宅配 再開発指針

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 九州大のキャンパス移転に伴う福岡市東区の同大箱崎キャンパス地区(約50ヘクタール)の再開発で、市と九大が策定する開発の基本指針「グランドデザイン」の全容が分かった。自動運転の車やバスを走らせるほか、ドローンを使った無人宅配を導入するなど、先端技術を活用した次世代社会インフラの街「スマートシティー」実現を目指す。具体的な事業を盛り込んだ再開発事業者の公募を2020年度から始め、22年度から順次着手する。

 跡地は商業やオフィスを中心とした「成長・活力・交流」▽住居や医療、福祉、子育て機能を充実させた「安全・安心・健やか」▽教育や人材育成、コンベンション機能などを集めた「教育・研究」-の3ゾーンに区分する。緑豊かな公園を複数設けるほか、築90年近い旧工学部本館などは近代建築物群として保存、活用する。

 最大の特徴は、ヤフオクドーム7個分に上る敷地全体を、あらゆるモノがインターネットにつながるIoTやAI(人工知能)を活用したスマートシティーにすること。自動運転の導入を前提に道路を整備し、IoT活用をにらみ無線通信網も整える。

 指針はこうしたインフラの活用例として、高齢者などの移動を支援する自動運転バスの運行▽ドローンによる無人配送▽センサーを活用した子どもや高齢者の見守り▽在宅診療▽無人店舗-などを列挙した。必要な規制緩和なども政府に求めていく。

 6月下旬に地元住民を含めた跡地利用協議会で正式に取りまとめる。市と九大はその後、指針に基づき、事業者の選定に向けた募集要項などの策定に入る予定。

=2018/06/08付 西日本新聞朝刊=

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