18歳成人、呉服業界に危機感 成人式どうなる?高3が「制服出席」になれば… 改正民法成立

 「伝統文化でもある着物に触れる機会が失われるんじゃないか」。福岡県内の着物仕立て業者は表情を曇らせた。業界にとって成人式は一番の書き入れ時。振り袖は購入なら1着40万~50万円、レンタルでも10万~20万円の売り上げが見込める。だが高校3年での成人式となれば、進学を控えた親の財布のひもは固くなる。「成人式は制服で」というムードが広がりでもすれば影響は計り知れない。

 全国の呉服業者でつくる「日本きもの連盟」は昨年12月、法務省や衆参両院などに要望書を提出。「長年の慣習として定着している」として20歳での成人式の維持を求めた。

 成人式を行う市町村も困惑を隠さない。仮に18~20歳を対象にする場合、新たな会場探しを迫られる可能性がある。北九州市によると、市内の18~20歳を成人式の対象にすると3万人規模になる。現行の「北九州メディアドーム」では収容しきれないため、別の施設を探す必要があるという。

 成人式は法律で規定されておらず、主に市町村の判断で開いている。北九州市は「検討はこれから」と苦慮。福岡市は「開催日や時間を分けるのかも含めて考えていく」、熊本市は「他都市の状況を見つつ、早めに決めたい」としている。

=2018/06/14付 西日本新聞朝刊=

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