「あさくら味噌玉」ホッとする母の味 被災女性が助言、商品化 筑前町の産直で7月発売

「味噌玉」を試食した被災者から意見を聞く「みなみの里」の福丸未央さん(左から2人目)=18日午後、福岡県朝倉市
「味噌玉」を試食した被災者から意見を聞く「みなみの里」の福丸未央さん(左から2人目)=18日午後、福岡県朝倉市
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 九州豪雨の被災地復興を後押ししようと、福岡県朝倉市に隣接する同県筑前町の農産物直売所が、地元産のみそや食材を一つにまとめた「あさくら味噌(みそ)玉」の商品化を進めている。アドバイザーは仮設住宅で避難生活中の女性たち。厳しくも温かい助言を基に改良し、豪雨から1年となる7月に販売を始める。

 お昼時、朝倉市頓田の仮設住宅集会所に20人近い“台所のプロ”が集結した。みそとだしを一緒に丸めた「味噌玉」に湯を注ぎ、みそ汁を試食した岩下みどりさん(76)と中田和枝さん(80)は「味はちょうど良か」「みそ汁があるとうれしいね」と高評価。他の人からも「ちょっと辛い」「私には甘か」「みそが溶けにくい」「魚系のだしを強めにしたら良か」と意見や助言が飛び交った。

 同じ朝倉地域ながらも、豪雨被害が少なかった筑前町の産直「ファーマーズマーケットみなみの里」が企画。災害直後から「食と農」を通した支援を続けており、職員の福丸未央さん(51)は「おふくろの味に近づけたい」と甘口、辛口の助言に耳を傾けていた。

 「味噌玉」は、朝倉市松末地区の女性グループが今年仕込んだ合わせみそ▽同県東峰村宝珠山のみそ醸造会社「カネダイ」の米みそ▽筑前町産黒大豆で造ったクロダマルみそ-の3種類。具材も朝倉市の「博多万能ねぎ」や東峰村のシイタケなど地元産にこだわる。

 この日の試食会では全員が完食。朝倉市黒川の手島政之さん(85)と妻イツエさん(83)は「野菜の歯触りが良うございます」と笑顔を見せていた。

 7月3日からみなみの里で販売。期間限定で福岡市の福岡三越(3~9日)、福岡県庁(3、4日)でも販売する。いずれも1日30個限定、各200円。みなみの里=0946(42)8115。

=2018/06/23付 西日本新聞朝刊=

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