台風7号接近 九州豪雨の被災地にも避難勧告 「雨が降ると恐怖」身を震わせる住民も

台風7号が接近を受け、福岡県朝倉市杷木池田の「らくゆう館」に孫の手を引いて避難する住民=3日午前11時50分ごろ
台風7号が接近を受け、福岡県朝倉市杷木池田の「らくゆう館」に孫の手を引いて避難する住民=3日午前11時50分ごろ
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台風7号の影響で高速船などが欠航となり、閑散とした搭乗手続きカウンター=3日午前10時すぎ、福岡市博多区の博多港国際ターミナル
台風7号の影響で高速船などが欠航となり、閑散とした搭乗手続きカウンター=3日午前10時すぎ、福岡市博多区の博多港国際ターミナル
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 強い台風7号の接近に伴い、福岡県内では3日朝から交通機関などに影響が出た。県内の公立全小中学校や多くの高校は休校。九州豪雨からまもなく1年を迎える同県朝倉市では被害が大きかった8地区に避難勧告が出され、住民は不安げな表情で避難所へ急いだ。

 県災害警戒本部によると、同県福智町で90代女性が風にあおられて転倒し、軽傷を負った。朝倉市は指定避難所10カ所を開設。同日正午現在、50世帯61人が避難している。同市杷木池田の「らくゆう館」では、2日夕方から食料や着替え、防災用品などを手にした住民が緊張した表情で続々と身を寄せた。

 同市杷木穂坂から避難したパート女性(57)は「昨年の豪雨では水がどんどん流れてきて床下浸水した。雨が降ると恐怖を感じる。早めに逃げようと思った」と身を震わせた。

 西鉄によると、福岡市と長崎県島原市、鹿児島市、宮崎市を結ぶ高速バスが一部の便で運休した。

 海の便では博多港(福岡市)と長崎県の壱岐や対馬、五島を結ぶ便や、福岡市の玄界島や小呂島を結ぶ市営渡船が欠航。博多港と韓国・釜山などを結ぶJR九州高速船の「ビートル」も3日の全便の運航を見合わせた。空路も福岡空港と東京や宮崎などを結ぶ便が一部欠航した。

 福岡地裁は3日午前9時半から予定されていた強盗致傷事件の裁判員を選任する手続きの期日を取り消した。地裁は「裁判員候補者の安全を考慮した」としている。これに伴い、4~6日に指定されていた公判期日も取り消された。

 九州電力によると、長崎県や熊本県、鹿児島県の一部で停電が発生している。

=2018/07/03付 西日本新聞夕刊=

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