九州豪雨1年、雨中の追悼 被災地、行事の中止も

「笑顔輝く朝倉に」と書かれた看板を前に、女の子が静かに手を合わせていた=5日午後5時41分、福岡県朝倉市杷木寒水
「笑顔輝く朝倉に」と書かれた看板を前に、女の子が静かに手を合わせていた=5日午後5時41分、福岡県朝倉市杷木寒水
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 未曽有の大雨で福岡、大分両県で40人が犠牲となり、2人が行方不明になった九州豪雨から1年を迎えた5日、福岡県朝倉市と東峰村では市村主催の追悼式がそれぞれ営まれ、遺族や住民らが参列した。被災地では終日、雨が降り続く中、住民主催の追悼行事なども各地であり、犠牲者の鎮魂と復興を祈った。

 朝倉市杷木寒水(そうず)の倉庫を改装したボランティア団体の拠点「杷木復興支援ベース」では午前中から、「7・5」の形に並べた竹灯籠を点灯。「復興の灯」を囲んだ住民らが犠牲者を悼み、古里再生への決意を新たにした。同ベース代表の望月文さんは「地域やボランティアが一緒になって、同じ方向を向いて復興を目指したい」と語った。市内全域に大雨警報に基づく避難勧告が出され、点灯は同日夕には中止された。

 同市杷木の林田仮設団地では同日午後6時から、屋外に張ったテントの下で住民らが黙とう。自治会長の手嶋弘幸さん(66)は「まだ復旧、復興には程遠いが、希望を持ってみんなで頑張っていきたい」と再起を誓った。

 大分県日田市大鶴地区ではこの日、豪雨災害の教訓を踏まえた住民参加の防災訓練を実施。川の氾濫を想定し、早めの避難と炊き出しに臨み、日ごろの備えを確認した。

=2018/07/06付 西日本新聞朝刊=

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