「おうち心配」泣く子も…ため池決壊、学校浸水 児童112人が一時孤立 福岡

道の駅厳木「風のふるさと館」の駐車場近くでのり面が崩壊し、押しつぶされたトラック=6日午後2時44分
道の駅厳木「風のふるさと館」の駐車場近くでのり面が崩壊し、押しつぶされたトラック=6日午後2時44分
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 子どもが孤立し、ショッピングセンターに泥水が流れ込み、学校の外壁が崩れた。大雨特別警報が発表された福岡、佐賀、長崎3県では、広範囲にわたってさまざまな被害が発生した。

【動画】浸水した福岡県小郡市のイオン小郡ショッピングセンターの店内=6日午後4時ごろ

【動画】久留米市大石町南の交差点=6日午後7時半ごろ(読者提供)

 福岡県筑前町の中牟田小では、児童112人が一時取り残された。上流にある農業用ため池「中島池」(約2万平方メートル)が一部決壊し、下流の校舎に流入。教頭によると、1階のげた箱付近が水に漬かり、3階に避難したという。

 「おうちが心配」と泣く子には電話で親の声を聞かせて落ち着かせ、午後6時半までには保護者や消防が全員を校外へ移動させた。けが人はなかった。

 佐賀県唐津市厳木町の道の駅「風のふるさと館」では駐車場近くののり面が崩れ、不明者がいないか、県警などの捜索が続いた。女性店員(33)は「土砂崩れがあったら怖いと思っていたけれど、まさか本当に起きるなんて」。

 福岡県内でも糸島市や朝倉市など各地で土砂崩れが起きた。福岡都市圏消防共同指令センターによると、福岡市西区の西陵中で北側ののり面が崩れ、グラウンドの支柱が倒れたり、傾いたりした。近くの男性会社員(48)は「学校の外壁も激しく崩れていて身の危険を感じた」と信じられない様子だった。

 福岡県小郡市のイオン小郡ショッピングセンターは店内が水浸しになった。市や小郡署などによると、店内は約50センチ冠水し、午後3時すぎには閉店した。駐車場にも雨水が流れ込み、10台以上の車が水没。車内に取り残された人もいたが、消防に救出されたという。非常用電源のバッテリーが水にぬれて煙が上がったが、間もなく収まった。

 氾濫危険水位に達する河川も相次いだ。長崎県佐世保市の相浦川沿いに住む高齢男性は「川の水が護岸すれすれまで達してとても怖かった」。福岡市の西区と早良区の境を流れる室見川流域では、住民が近くの公民館に避難した。早良区の小田部公民館に避難した主婦(38)は「家は川のすぐそば。雨が全然弱まらないし、小さな子が5人いて不安です」と声を震わせた。

=2018/07/07付 西日本新聞朝刊=

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