筑紫野の女性、心肺停止で発見 大野城では女性遺体 九州の特別警報解除

土砂崩れで押し流された空き家とガレージ。二つの町道とも通行止めになった=7日午前9時すぎ、福岡県川崎町川崎
土砂崩れで押し流された空き家とガレージ。二つの町道とも通行止めになった=7日午前9時すぎ、福岡県川崎町川崎
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大雨の影響で冠水した交差点=7日午前6時ごろ、福岡県久留米市
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 活発な梅雨前線の影響で記録的な大雨となった九州地方は7日、各地で甚大な被害が確認された。北九州市門司区で土砂崩れに巻き込まれた60代夫婦など福岡県と佐賀県で3人が安否不明になっており、福岡県筑紫野市で行方が分からなくなっていた女性は心肺停止の状態で発見された。九州北部の雨は7日未明に小康状態となり、気象庁は同日午前、福岡、佐賀、長崎3県で最大級の警戒を呼び掛ける「大雨特別警報」を解除したが、引き続き土砂災害などに厳重な警戒を呼び掛けている。

 西日本新聞のまとめでは九州北部で7日午前9時現在、計37万2240世帯84万5971人への避難指示は継続し、福岡県では26万3281世帯57万495人が対象となっている。複数の河川では氾濫危険水位を超過している。福岡県久留米市役所北野総合支所によると、旧北野町地域の約450戸が床上・床下浸水している。人的被害は確認されていない。久留米広域消防本部三井消防署には複数の救助要請があるという。

 6日に福岡県筑紫野市原田の山中に取り残され、消防の救助中に土石流にのまれた60代くらいの女性は7日午前、心肺停止の状態で発見された。春日・大野城・那珂川消防本部によると、7日午前6時40分ごろには、福岡県大野城市下大利の平田川で「人が浮いている」と119番があり、救出された80代女性の死亡が確認された。女性が流された経緯は分かっていないという。

 家屋に土砂が流れ込んで60代夫婦が安否不明になっている北九州市門司区奥田の現場では6日夜から7日にかけて、自衛隊などが夜通しの救出作業を進めた。発生から24時間が過ぎても見つからず、家族や避難先から戻った住民たちが祈るように捜索を見守った。

 6日夜には、佐賀市大和町久池井の女性(81)が自宅から行方が分からなくなった。佐賀北署によると、女性は夫と2人暮らし。夫が午後8時半ごろ、就寝する時に女性の姿を確認し、同11時半ごろにいないことに気付いた。女性宅近くには幅9メートルの川があり、当時は雨のため水位が上がっていた。県警や消防が約100人態勢で捜索している。

 一時孤立する施設も相次ぎ、福岡県筑前町の障害者支援施設「第二野の花学園」(堤正直施設長)では、周辺道路の土砂崩れなどで6日夕から7日朝まで一時孤立状態になった。同日朝、自衛隊による土砂撤去作業は終わったという。

 気象庁によると、福岡県添田町では5日午前5時から7日午前8時までの総降水量が536・5ミリを観測。6日の24時間降水量は同県飯塚市で364・0ミリ、北九州市小倉南区で252ミリといずれも観測史上最大を更新した。前線は8日まで九州付近に停滞する見込みで、気象庁は、土砂災害のほか、落雷や激しい突風にも注意を呼び掛けている。

=2018/07/07付 西日本新聞夕刊=

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