筑後地区1190戸浸水 筑紫野で68歳女性の死亡確認

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 6日から翌未明にかけて記録的な大雨に見舞われた九州地方は7日、各地で甚大な被害が確認された。福岡県筑紫野市で行方不明となった女性(68)は水路で発見され、死亡が確認された。土砂崩れに巻き込まれた北九州市の60代夫婦など5人が安否不明となっているほか、福岡など3県で14人が負傷した。気象庁は同日午前、福岡、佐賀、長崎3県の「大雨特別警報」を解除したが、福岡県筑後地区の2市1町では河川があふれるなどし、浸水被害は1190戸に上った。

 浸水被害が出たのは同県久留米市、八女市、広川町。久留米市では大刀洗川や山ノ井川があふれ、ボートでの救助活動が行われた。

 死亡が確認されたのは、同県宇美町四王寺坂の山崎ツギ枝さん(68)で7日午前、同県筑紫野市原田の水路内で見つかった。死因は溺死。筑紫野消防署によると、山崎さんは同市内の老犬保護施設でボランティア活動をした後、消防隊員による救助活動中に山中で土砂崩れに巻き込まれた。

 佐賀市大和町久池井では6日夜から女性(81)が行方不明。県警によると、同日午後11時半ごろに不在に気付いたという。

 鹿児島市によると、7日夕に同市古里町(桜島)で土砂崩れが発生。民家が土砂で埋まり、80代夫婦と連絡が取れなくなっているという。60代夫婦の安否が分からない北九州市門司区奥田の土砂崩れ現場では捜索が続き、親族や住民らが見守った。

 大分県杵築市山香町では市道が陥没。7日午前2時すぎ、同市内の男性(59)と妻(54)が乗った軽乗用車が約1メートル下に転落し、男性は胸部骨折、女性は全身打撲のけがを負った。

 一方、福岡県大野城市の平田川で7日に発見され、死亡が確認された80代女性について、同県警は「大雨との関連はない」としている。

 気象庁によると、5日午前5時から7日午後4時までの総降水量は、福岡市早良区で509ミリ、同県太宰府市で458ミリ。8日の県内はまとまった雨は降らない見込みだが、少量の雨で再び土砂災害が発生する恐れがあり、気象庁は注意を呼び掛けている。

=2018/07/08付 西日本新聞朝刊=

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