女性初の戦闘機操縦士 新田原基地配属の松島2尉 「早く一人前に」

初の女性戦闘機パイロットになる松島美紗2等空尉=23日午前10時45分ごろ、宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地
初の女性戦闘機パイロットになる松島美紗2等空尉=23日午前10時45分ごろ、宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地
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 1954年の自衛隊発足以来、国内初の女性戦闘機パイロットが24日、航空自衛隊に誕生する。横浜市出身の松島美紗2等空尉(26)で、新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県新富町)第5航空団に配属され、F15戦闘機に乗り、主に九州や四国、中国地方の領空侵犯に対処する任務に就く。防衛省は少子化による自衛官減少を見据え、女性の採用や登用の拡大を進めている。

 松島2尉は23日に新田原基地であった戦闘機訓練課程の修了式に臨み、男性パイロット5人とともに修了証書を受け取った。修了式後、「1期生として道を切り開き、支えてくださった方々へ恩返しができるように早く男性と変わらない一人前のパイロットになりたい」と報道陣に抱負を語った。

 松島2尉は2014年3月に防衛大学校を卒業後、自衛隊に任官。当初は輸送機パイロットを目指し訓練を受けていたが、防衛省が15年11月に戦闘機操縦を女性に開放する方針を示したことから志願。昨年10月から同基地でF15戦闘機の訓練を受けていた。

 空自では1997年に女性パイロットが誕生し、輸送機や救難機を操縦してきた。しかし、戦闘機や偵察機の操縦は身体に強い重力がかかり、女性への身体的負担の懸念があった。また出産や育児などで継続して任務に当たることができない可能性もあるとして、起用を制限してきた。

 海外では米国や中国など各国が女性の戦闘機パイロットを採用している。防衛白書によると、自衛隊発足当初、女性自衛官は看護職域に制限され144人と全自衛官の0・1%だった。2017年3月末現在では約1万4千人と6・1%を占め、防衛省は30年までに女性の割合を9%以上にする目標を掲げる。

=2018/08/24付 西日本新聞朝刊=

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