日本の「マラソンの父」 金栗四三の写真800枚寄贈 家族から、玉名市へ

「金栗足袋」をはいて女子学生と登山する金栗四三(中央)。女性のスポーツ普及に全国各地で取り組んだとわかる写真が多数見つかった
「金栗足袋」をはいて女子学生と登山する金栗四三(中央)。女性のスポーツ普及に全国各地で取り組んだとわかる写真が多数見つかった
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視覚障害の選手たちがロープを持って走る姿が分かる。金栗とみられる筆跡で「昭和四年五月二十日 関東盲人競走 学習院にてスタート」と書かれている
視覚障害の選手たちがロープを持って走る姿が分かる。金栗とみられる筆跡で「昭和四年五月二十日 関東盲人競走 学習院にてスタート」と書かれている
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 熊本県玉名市は17日、来年のNHK大河ドラマの主人公で日本の「マラソンの父」と呼ばれた金栗四三(かなくりしそう)(1891~1983)の家族から、金栗が所有していた写真約800点の寄贈を受けたと発表した。写真を検証する真田久筑波大教授(スポーツ人類学)は「金栗が障害者や女性へスポーツの裾野を広げる活動に深く関わったことが分かる貴重な資料」と説明した。

 真田教授によると、視覚障害者が競技場に張ったロープをつかんで走る写真が複数含まれ、金栗とみられる筆跡で「昭和4(1929)年 関東盲人競走」の説明が記されていた。真田教授は「日本の黎明(れいめい)期の障害者スポーツにも関わったとみられる」と分析する。

 宮城県や岡山県など各地の高等女学校を回った写真も確認され、女子スポーツ普及に熱心に取り組んだとされる金栗の功績を裏付ける資料となるという。

 写真は金栗が東京高等師範学校(現在の筑波大)を卒業する1915年ごろから、スポーツ教育の普及にまい進していた39年ごろまで。玉名市は金栗が高校時代を過ごした地で、市は市歴史博物館などで写真を公開する予定。

=2018/09/18付 西日本新聞朝刊=

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