台風24号、九州に猛威 大分で線路の土砂崩落 宮崎で1人不明、ハウス冠水「全滅」

土砂崩れでJR豊肥線の線路が宙に浮いた状態になった=30日午後5時すぎ、大分市中判田
土砂崩れでJR豊肥線の線路が宙に浮いた状態になった=30日午後5時すぎ、大分市中判田
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大淀川支流が氾濫して冠水した国道10号=宮崎市高岡町下倉永
大淀川支流が氾濫して冠水した国道10号=宮崎市高岡町下倉永
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広島-新大阪間の運転見合わせを知らせる山陽新幹線の掲示板=30日午後2時ごろ、JR博多駅
広島-新大阪間の運転見合わせを知らせる山陽新幹線の掲示板=30日午後2時ごろ、JR博多駅
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 台風24号が接近した九州では30日、南部や太平洋側を中心に猛烈な雨や風を観測した。大分市でJR豊肥線の線路下の土砂が崩落し、宮崎市では女性1人が用水路に流されて行方不明になった。新幹線が運休するなど交通機関のダイヤも乱れ、JR博多駅では運行状況を確認する人の姿も見られた。

 気象庁によると、24時間雨量は宮崎県美郷町で414・5ミリ、宮崎市田野で380ミリ、大分県佐伯市宇目で368・5ミリに上った。

 午後1時50分ごろ、大分市中判田の豊肥線沿いで「線路の土台が土砂崩れしている」と県警に連絡があった。県によると、国道10号脇の線路下ののり面が幅約20メートル、高さ約2メートル、奥行き約8メートルにわたって崩れ、線路が宙に浮いた状態になった。土砂は近くの住宅にも流れ込んだ。けが人はいないという。JR九州は「運転再開には期間を要する見込み」としている。

 大淀川の支流が氾濫した宮崎市高岡町では午前9時ごろ、女性(67)が用水路に流されたと通報があり、消防などが行方を捜している。同市跡江のキュウリ農家の男性(70)はハウスが冠水し「全滅だ。11月に出荷するはずだったのに」と肩を落とした。

 最大瞬間風速は鹿児島県十島村54・6メートル、宮崎県西都市41・3メートルなど各地で観測史上最高を記録。鹿児島県では倒木などの影響で国道や県道が34カ所で通行止めになった。割れたガラスで負傷者も出た。奄美群島ではサトウキビ畑や畜舎への被害が出た。

 宮崎県綾町では突風でハウスが倒壊し、気象庁は竜巻の可能性もあるとして、1日に現地調査する予定。

 九州新幹線は熊本-鹿児島中央で一時運転を見合わせた。山陽新幹線は午後から広島-新大阪で運転を中止。博多駅では神戸市に帰るという会社員松井沙織さん(39)が「明日は朝から仕事なので、とりあえず広島まで行ってホテルに泊まりたい」と困っていた。

 航空各社によると1日も北海道や東北などを発着する便で欠航や遅延の可能性があるという。

=2018/10/01付 西日本新聞朝刊=

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