台風25号 長崎1.2万戸停電 福岡、佐賀で3人けが

台風による運行休止を告げる看板=6日午前9時ごろ、福岡市・天神の西鉄福岡天神駅
台風による運行休止を告げる看板=6日午前9時ごろ、福岡市・天神の西鉄福岡天神駅
写真を見る
台風の影響で高波が打ち寄せ、通行止めになった国道499号の黒浜トンネル付近=6日午前7時39分、長崎市黒浜町
台風の影響で高波が打ち寄せ、通行止めになった国道499号の黒浜トンネル付近=6日午前7時39分、長崎市黒浜町
写真を見る
強風の影響で倒壊したとみられる電柱。周辺地域は停電した=6日午前11時半すぎ、福岡市東区
強風の影響で倒壊したとみられる電柱。周辺地域は停電した=6日午前11時半すぎ、福岡市東区
写真を見る

 大型の台風25号が九州北部に接近した6日午前、福岡や佐賀両県で少なくとも3人がけがをし、交通機関は大きく乱れた。西日本鉄道(福岡市)が早い段階で全線運休を周知する“予告運休”にしたほか、長崎県内は最大1万2千戸が停電。3連休初日の市民生活や観光に影響が出た。

 福岡県などによると、福津市の40代女性が強風にあおられて転倒し、右足首を骨折。鞍手町では、自宅屋根で台風対策の作業をしていた男性(40)が落下し軽いけがをした。佐賀市三瀬村の国道263号では、トラックが強風で横転、運転手の20代女性=福岡県久留米市=が腰に軽傷を負った。福岡市消防本部によると、「風にあおられて転んだ」などの119番が少なくとも4件あった。

 西鉄によると、午前6時に3時間後の9時から全線を運休することを決定し、すぐにホームページなどで周知。貝塚線は前倒しで7時40分から、天神大牟田線は9時から順次運転を見合わせた。西鉄は「利用者の安全を考え、余裕を持って運休を決めた」としている。西鉄福岡(天神)駅に降車した同県大野城市のパート女性(67)は「朝、テレビで運休情報を見て、天神の勤務先に遅刻しないように1時間早く出勤した」と慌てていた。

 JR九州は、博多-長崎間の特急「かもめ」を6便運休、博多と大分・佐伯を結ぶ「ソニック」を一部区間で運休。長崎線や筑肥線などで減便し、鹿児島線の一部区間で運転を見合わせた。JR西日本は山陽新幹線の博多-小倉間の上下線で午前中に2度にわたり運転を一時見合わせ、九州新幹線の上下線の一部に遅延が発生した。福岡空港の発着便は午前11時現在で、国内線計56便、国際線計17便が欠航した。

 長崎市内では、高波や強風の影響で沿岸の国道などが通行止め。福岡市東区では強風で電柱が倒壊し、周辺の道路が一時通行止めになった。長崎県内では最大1万2千戸、福岡県内も800戸が停電。九州国立博物館(福岡県太宰府市)など観光施設も臨時休館した。

    ◇      ◇

■福岡市中央区で瞬間風速30・9メートル

 大型の台風25号は6日午前、九州北部に最接近し、一部を暴風域に巻き込みながら朝鮮半島南岸付近に進んだ。長崎県の離島や沿岸部を中心に暴風となり、同県対馬市で10月の観測史上1位の最大瞬間風速39・5メートルを観測。福岡市中央区でも同30・9メートルの非常に激しい風が吹いた。7日未明には日本海で温帯低気圧に変わる見通し。

 台風は午前11時現在、勢力は「大型で強い」から「大型」に弱まり、中心気圧は975ヘクトパスカル。中心付近の最大風速(最大瞬間風速)は30メートル(45メートル)。

 福岡管区気象台によると、6日午前までに佐賀、長崎両県の全域と福岡、熊本各県の一部が暴風域に入った。福岡県では朝倉市27・2メートル、福岡市博多区26・7メートル、北九州市八幡西区25・5メートルなど九つの観測地点で10月の最大瞬間風速の観測記録を更新。各地で傘が差せないほどの強い風が吹いた。

 九州北部で7日までに予想される最大風速(最大瞬間風速)は30メートル(45メートル)。台風は6日夜までには九州北部から遠ざかるが、気象台は「秋の台風は強風域が広く、通過後も引き続き強い吹き返しや高潮に注意してほしい」と呼び掛けている。

=2018/10/06付 西日本新聞夕刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]