前町長、福岡県の調査に自ら出席 「異例」の対応で特養新設働き掛けか 鞍手町汚職

 福岡県鞍手町の特別養護老人ホームの開設を巡る汚職事件で、受託収賄の疑いで逮捕された前町長の徳島真次容疑者(59)=加重収賄罪などで起訴=が、社会福祉法人側から便宜を図るよう依頼を受けた後、県の意見聴取に自ら出席し、特養の必要性を強く訴える異例の対応をしていたことが捜査関係者への取材で分かった。県警は、法人側から受け取った現金1千万円の見返りに働き掛けたとみている。

 徳島容疑者は、町長だった2013年秋ごろ、県内の法人関係者らから特養の開設に関して県への働き掛けなどを頼まれ、15年2月5日ごろ、1千万円を受け取った疑いが持たれている。容疑を認めており、「1千万円は自ら提示した」と供述しているという。

 捜査関係者などによると、徳島容疑者は14年4~5月、特養新設の認可権限を持つ県の聞き取り調査に直接出向き、新設の必要性を主張した。通常、市町村側の出席者は課長級で、鞍手町の対応は「異例だった」(関係者)という。

 一方、県警は11日午前、捜査員十数人態勢で町役場など計2カ所を家宅捜索した。

 徳島容疑者は15年7月に町発注の下水道事業の指名競争入札を巡り、業者らに非公表の最低制限価格を漏らして謝礼を受け取ったなどとして、今年7~8月、官製談合防止法違反容疑と加重収賄容疑で3度逮捕されている。

=2018/10/11付 西日本新聞夕刊=

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