「この勢いで日本一に」 ホークスCS突破、九州のファン歓喜 熊本地震被災者「勝利が力に」

北九州市のリバーウォーク北九州では、多くのファンがホークスの日本シリーズ進出を喜んだ
北九州市のリバーウォーク北九州では、多くのファンがホークスの日本シリーズ進出を喜んだ
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6回、柳田選手(手前)の本塁打に盛り上がるメットライフドームのホークスファン
6回、柳田選手(手前)の本塁打に盛り上がるメットライフドームのホークスファン
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 見タカ、下克上返し-。福岡ソフトバンクホークスが21日、クライマックスシリーズ(CS)を制し、2年連続の日本シリーズ進出を決めた。シーズン2位以下からは球団初。逆の立場で西武に敗れた2004年など過去3回も下克上を許しただけに、敵地・埼玉や九州のパブリックビューイング(PV)会場のファンは「このまま日本一に」と喜びを爆発させた。

 本拠地ヤフオクドーム(福岡市)のPVには7583人のファンが結集。初回、柳田悠岐外野手の二塁打で3点を先制すると、福岡県筑前町の有明高専1年、原口陽路人さん(16)は「さすがギータ」とほえた。

 先発のルーキー高橋礼投手が四回まで無失点に抑えた。「落ち着いてテンポのいい投球」。同県遠賀町の主婦、日高睦子さん(60)は祈るように見つめた。

 ホークスが1点差で逃げ切るとファンは跳び上がって大歓声。同県中間市の会社員、筒井陽介さん(40)は「一人一人が役割を自覚して戦う雰囲気がいい。今の勢いなら日本一になれる」と声を張り上げた。

 福岡市博多区の上川端商店街では外国人観光客も一緒に大喜び。佐賀県多久市の林田勇樹さん(40)は「2004年に西武に負けた借りを返してくれた」と頬を紅潮させた。北九州市小倉北区の商業施設「リバーウォーク北九州」のPVには約500人が参加。同市八幡東区の会社員、諫山寛則さん(32)は「日本一が似合うのは、やはりホークス」と笑顔を見せた。

 その強さは災害被災地のパワーになる。熊本市の靴修理店経営、佐藤勝弥さん(60)は「熊本地震の影響で店を移転し、復興は半ばだが、勝利のニュースが力になる」とうなずいた。

 高橋投手や大竹耕太郎投手、牧原大成内野手ら若手が台頭したホークス。ファーム本拠地のある福岡県筑後市で、居酒屋「雁の巣」を営む栗原利明さん(52)は「若い選手が1軍で活躍するのはうれしい」。長年、日本シリーズを制覇した日は飲み物無料といい「みんなで祝杯を挙げたい」と頂上決戦を見据えた。

■九州のファン、敵地でも声援

 埼玉県所沢市のメットライフドームでは九州出身者や九州から駆け付けたタカファンが声援を送った。

 九回裏2死、「初の2位下克上まであと一つ」の紙を掲げて見守った長崎市出身の公務員、椎井(しい)洋行さん(25)=千葉県在住。同郷の選手入団を機にタカ党になったといい「九州のチームとして、パ・リーグ代表として次も頑張ってほしい」と力を込めた。

 福岡県新宮町から東京に単身赴任中の藤(とう)功さん(55)は、関東のタカ党仲間と観戦。「東京でも福岡を感じられるのはホークスのおかげ。勝利の瞬間を見られて感無量」と笑った。

 福岡県宇美町の吉原秀貴さん(39)は「敵地だからこそ応援が大事」と、17日の初戦から埼玉入り。「リーグ2位から進出するからには、日本シリーズでも恥じない戦いをしてほしい」と求めた。

■福岡の百貨店など22日からセール

 福岡ソフトバンクホークスのクライマックスシリーズ(CS)突破を祝い、岩田屋三越は22日から、岩田屋本店(福岡市)や福岡三越(同)など全店で「福岡ソフトバンクホークス目指せ日本一!セール」を2日間開催する。同市西区の「マリノアシティ福岡」では22日から3日間、約100店舗で最大8割引きとなるセールを実施する。

=2018/10/22付 西日本新聞朝刊=

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