看護師刺傷「トップ指示」 工藤会実行役に懲役15年 福岡地裁判決

 特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)が関与したとされる一連の襲撃事件のうち、2013年の看護師刺傷事件の実行役を担ったとして、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)の罪に問われた同会系組幹部大石薫被告(46)の判決公判が30日、福岡地裁であった。足立勉裁判長は、同会総裁野村悟被告(71)=同罪などで起訴=の指示を認定し、懲役15年(求刑懲役18年)を言い渡した。

 判決理由で足立裁判長は、被告は鋭利な刃物を使い、相当強い力で被害者のこめかみ付近を刺したと指摘。動脈が切断されており死亡する危険性が高かったとして、未必の殺意を認定し、殺意はなかったとする弁護側の主張を退けた。

 事件の背景には野村被告の個人的な恨みがあったとし、野村被告ら上層部の指揮命令の下、組織的に計画、実行された事件と認定。「理不尽な理由による報復は正当化されない」と非難する一方、被告は詳しい目的までは知らされず、計画立案者らに比べ責任は大きくないとした。

 判決によると、大石被告は工藤会の組織的活動として、13年1月に福岡市博多区で看護師の女性を刺し殺そうとした。

=2018/10/30付 西日本新聞夕刊=

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