「西郷どん大河ドラマ館」苦戦…50万人目指し集客作戦

西郷隆盛や大久保利通の衣装を着て記念撮影するコーナー
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西郷隆盛が沖永良部島で入れられた牢を再現したセットで記念撮影する来場者
西郷隆盛が沖永良部島で入れられた牢を再現したセットで記念撮影する来場者
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来年1月14日まで開館する「西郷どん大河ドラマ館」
来年1月14日まで開館する「西郷どん大河ドラマ館」
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 終盤に入ったNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」。明治維新150年と合わせて西郷隆盛に注目が集まる鹿児島だが、ドラマの魅力を発信する鹿児島市の「西郷どん大河ドラマ館」が集客にやや苦戦中だ。目標入場者50万人に対し、10月末時点で約40万7千人。展示物の入れ替えなど、あの手この手で入場者増を図る同館は「ぜひ足を運び、舞台裏を知り、ヤマ場に入りつつある『西郷どん』の世界観を楽しんで」とPRしている。

 同館は、市や観光団体などでつくる推進協議会が整備、運営している。今年1月に開館し、来年1月14日まで年中無休で開館。JR鹿児島中央駅の東口から徒歩13分の場所にある。周辺に商業施設や飲食店などはほとんどない。

 鹿児島・旧薩摩藩を舞台にした2008年の大河「篤姫」のドラマ館は観光・商業施設の中にあり、目標を上回る年間57万人を集め開館時期も延長された。過去2年のドラマ館は「真田丸」(長野県上田市)が103万人、「おんな城主 直虎」(浜松市)が78万人の集客実績がある。

 「西郷どん大河ドラマ館」は11年の九州新幹線全線開通もあり、多くの来場が期待され、開館当初は客足も順調で、5月まで「篤姫」を上回るペースだった。

 しかし、6月の大阪の地震、7月の西日本豪雨の影響もあり、関西や中国地方からの観光客が減少。週末に台風や大雨にたびたび見舞われ、新幹線が止まったり、高速道が通行止めになったりして団体客のキャンセルも相次いだ。入場10万人目から20万人目は「59日間」で達成したが、20万人目から30万人目(8月14日)までは「83日間」と日数が延びてしまった。

 客入りのペースダウンを受け、同館は、まず県民の関心を上げようと県民無料デーや、明治維新イベントと連動した半額デーを設けた。出演者のトークショーに応募した人には入場2割引き券を送るサービスも実施。

 当初はドラマで使った衣装や道具も限られ、「物足りない」と思われた展示物も、ドラマの放映が進む中で充実していき、坂本龍馬や徳川慶喜の衣装なども加わり、西郷の衣装を着て記念撮影できるようになった。西郷が沖永良部島で入った牢(ろう)も再現されている。

 入場者50万人まで9万人強で、残り約2カ月。市西郷どん推進室の上堀内強室長は「真田丸や直虎の関係者からも『ひけをとらない展示内容』と言われた。何とか目標を達成したい」。

 ドラマ館は午前9時から午後5時まで。入場料は高校生以上600円、小中学生300円。

=2018/11/06付 西日本新聞夕刊=

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