東峰村ユズ×福島リンゴ 被災者友好の味、復興ジャム開発

福岡県東峰村でユズを収穫する福島市の八木沼恵子さん(右)と東峰村の樋口誠さん=6日
福岡県東峰村でユズを収穫する福島市の八木沼恵子さん(右)と東峰村の樋口誠さん=6日
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 エフコープ生活協同組合(福岡県篠栗町)とJAふくしま未来(福島市)は、福岡県東峰村産ユズと福島市産リンゴを原料にしたジャムを合同で開発し、来年2月にも発売する。九州豪雨に見舞われた東峰村と、東日本大震災での東京電力福島第1原発事故の風評被害が続く福島市の農家の復興に向け、それぞれの特産品を使った商品として売り込んでいく。福島市のリンゴ農家らが6日、東峰村でユズを収穫した。

 東峰村を訪れたのはリンゴ農家八木沼恵子さん(46)とJA職員の2人。九州豪雨でユズ園の一部が崩壊した樋口誠さん(62)の話を聞いた後、樋口さんのユズ園でジャムの材料となるユズ約100キロを計15人で収穫した。

 八木沼さんはユズに「香りがいい」と感激し「甘味と酸味のバランスが良い福島のリンゴとの組み合わせで、おいしいジャムになります」と喜んだ。

 ジャムはリンゴとユズをブレンドした「未来彩(みらいろ)ジャムゆずりんご さらっと・とろっと」(仮称)。さらっとは果肉入りシロップタイプ、とろっとはパンに塗るタイプで、二つセットで販売する。製造はJA側が担当し、福島と福岡両県を中心に販売する計画。価格などは未定。

 JAによると福島市産リンゴへの風評被害は今も消えず、贈答品としての取扱量や、観光農園の客数は震災前の水準に回復していないという。

 エフコープは2011年の東日本大震災後、風評被害に苦しむ福島県産農産物や加工品の販売に力を入れ、17年7月にはJAと友好協力協定を締結。直後に発生した九州豪雨では、JAがエフコープを通じて東峰村に支援物資を届けるなど交流を続けてきた。

=2018/11/07付 西日本新聞朝刊=

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