航空祭に「見敵必殺」戦闘機 「時代錯誤だ」住民から批判も 空自築城基地

F2戦闘機の尾翼に描かれた「見敵必殺」の文字(上)と築上町のマスコットキャラクター(右下)=航空自衛隊築城基地提供
F2戦闘機の尾翼に描かれた「見敵必殺」の文字(上)と築上町のマスコットキャラクター(右下)=航空自衛隊築城基地提供
写真を見る

 航空自衛隊築城基地(福岡県築上町など)で25日に開かれる航空祭に、築上町のマスコットキャラクターと基地に所属する第6飛行隊のスローガン「見敵必殺(けんてきひっさつ)」を尾翼に描いたF2戦闘機が登場する。築城基地は「『見敵必殺』の言葉は基地内で親しまれている」としているが、住民からは「時代錯誤も甚だしく、町のシンボルマークとはなじまない」などの声が相次いでいる。同町議会は、19日の基地対策特別委員会で対応を協議することを決めた。

 築城基地によると、基地所属の第6飛行隊が来年、創設60周年を迎えることから、築上町のマスコットキャラクター「築上(きずきのぼる)」と、スローガンをF2戦闘機に描いた。「見敵必殺」は旧日本海軍時代から使われている言葉で、「敵を見たら必ず殺す」という意味とされる。ただ、第6飛行隊は「現有戦力を最大発揮して、必ず敵を倒すという至上命令を端的に表した言葉」などとしており、創設50周年の2009年にも尾翼に「見敵必殺」の言葉があった。また、「見敵必殺」の文字をあしらったTシャツなどはミリタリーグッズとして市販されている。

 これに対して、地元住民からは「町のマスコットも描かれていて、町が『見敵必殺』を奨励しているようだ」「兵器である戦闘機に描くのと、Tシャツなどにプリントすることは意味が全く違う」など、批判的な意見が目立つ。町議の一部からも「削除を求めるべきだ」との声が出ている。

 江上能義・琉球大名誉教授(政治学)は「近年は自衛隊の論理が堂々と表に出てきている。自分たちの論理を押し通すのではなく、抵抗感を覚える住民にもっと配慮すべきだ」と話している。

=2018/11/15付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]