おしろい祭り 被災地に歓声 朝倉市杷木大山

「おしろい祭り」で顔を真っ白く塗られ、大笑いする住民=2日、福岡県朝倉市杷木大山
「おしろい祭り」で顔を真っ白く塗られ、大笑いする住民=2日、福岡県朝倉市杷木大山
写真を見る

 福岡県朝倉市杷木大山の大山祇(おおやまずみ)神社で2日、新米の粉を水で溶いたおしろいを顔に塗りたくり、付き具合で来年の作柄を占う「おしろい祭り」があった。300年以上続くとされる奇祭。杷木大山地区は昨年7月の九州豪雨で被災し、1年5カ月近くたった今も復旧途上にあるが、この日は顔を真っ白にした住民の笑い声が響いた。

 豪雨で約60世帯の3割近くの家が被災し、5世帯ほどはまだ仮設住宅などに暮らすという。農地も被害を受け、おしろいの新米を育てる神社の田んぼも土砂に埋まったまま。このため今年は祭りの座元で農家の鬼塚孝さん(64)がコメを提供し、開催した。

 神事の後、神坂貞和宮司(38)や住民約40人の顔がお神酒で真っ赤になると、おしろいが塗られ、拝殿には真っ白い顔がずらりと並んだ。見物客も容赦なく顔を塗られ、境内は歓声に包まれた。おしろいの付きはよく、鬼塚さんは「来年は豊作。地区も早く復旧してほしい」と語った。

=2018/12/03付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]