HTBに中国企業出資へ 最大25% 訪日客集客で協力 HIS、過半は維持

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 長崎県佐世保市の大型リゾート施設ハウステンボス(HTB)が、商業施設運営会社などを傘下に持つ中国の投資会社復星集団から最大25%の出資を受け入れる方針を固めたことが分かった。HTBの親会社で旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS、東京)は過半の出資比率を維持する見通し。中国企業の出資を受け入れ、近年増加している中国人客の集客などで協力態勢を築く方針。

 復星集団は上海に本拠を置き、投資を柱とする複合企業。2011年にはグループの商業施設運営会社が、北海道のリゾート施設「星野リゾートトマム」を約183億円で買収するなど、日本でも投資を活発化。フランスのリゾート施設運営会社「クラブメッド」なども傘下に収めている。

 HTBは10年にHISが経営を引き継ぎ、株式の3分の2を保有。残り3分の1は、福岡経済界の九州電力や西部ガス、JR九州などが保有している。来年1月までに各社が持つ株式の一部を復星集団に売却する契約を結ぶ見通し。売却後の出資比率はHIS51%、復星集団25%、福岡経済界24%となり、HISの連結子会社を維持する見込み。

 HIS幹部は「協力して集客を増やそうと話し合いをしている段階だ」としている。

 1992年に開業したHTBは、バブル景気の崩壊などで03年に会社更生法の適用を申請。投資会社野村プリンシパル・ファイナンス(PF)の支援で再建を目指したが、10年にHISが引き継いだ。

 HISは、新たなアトラクションの導入やロボットが接客する「変なホテル」の開業など矢継ぎ早に再建策を打った。16年にはHTB子会社で一般家庭向け電力小売り事業にも参入した。

 17年9月期のHTBグループの業績は売上高367億円、経常利益95億円を計上。HISの連結経常利益の半分近くを稼いでいる。同期の入場者数288万人のうち、外国人客は7%弱の約19万人だった。

=2018/12/03付 西日本新聞朝刊=

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