北九州市議、個人口座に法人収入 13年で1600万円 資産報告不記載

 北九州市議会の西田一議員(47)=自民=が、昨年まで理事を務め現在も勤務する社会福祉法人「双葉会」(同市小倉南区)の事業収入に当たる計約1600万円を、13年間にわたり自らの口座に振り込ませ、市の資産公開条例に基づく報告書に記載していないことが、6日分かった。西田氏は取材に「私としては地域との交流費など、会のため柔軟に使える経費の認識だった。活動にはお金がかかる。着服などの意識はなかった」と釈明している。

■「地域との交流費に使用」

 この事業収入は、法人が運営する特別養護老人ホーム(特養)屋上に設置された携帯電話用無線基地局設備の設置料。西日本新聞が入手した資料によると、西田氏は特養の施設長だった2005年9月、通信会社と無線設備の設置契約を締結。05年9月から毎月10万円の設置料を法人口座ではなく、西田氏の個人口座に振り込ませている。今年11月までの総額は1681万500円(税込み)に上る。

 この設置料は法人の収益に計上していないが、法人の他施設にある別の通信会社分は法人の「建物賃借料金収入」に計上している。

 西田氏は「細かく考えず法人として処理しなかった。地域行事の飲食やPTA活動などにも使った」と説明。設置料について「所得という認識はない」と話し、税務上の処理はしていないことを明かした。

 双葉会は児童養護施設や老人福祉施設を運営。西田氏の親族が長年、理事長を務めていた。西田氏本人は03年から法人が運営する特養の施設長などを務め、13年から昨年6月まで理事だった。現在は非常勤職員として勤務し、月額計15万円の報酬を得ている。

 双葉会を巡っては7月以降、児童養護施設への市の補助金など計約6千万円の不正受給や、約600万円の使途不明金が相次ぎ発覚。西田氏も法人の車を政務に使うなどしていた。市は9月に社会福祉法などに基づく改善勧告を出した。

 西田氏は09年、北九州市議選に立候補し初当選、現在3期目。

=2018/12/07付 西日本新聞朝刊=

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