工藤会、本部売却を打診 福岡県警に、1年前 税滞納200万円

北九州市の都心部にある工藤会本部事務所=10月、北九州市小倉北区
北九州市の都心部にある工藤会本部事務所=10月、北九州市小倉北区
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 特定危険指定暴力団工藤会の本部事務所(北九州市小倉北区)の撤去を巡る問題で、工藤会側が本部事務所を売却する意向を約1年前に福岡県警に伝えていたことが19日、関係者への取材で分かった。また、固定資産税の滞納は約2年前からで、滞納額は約200万円に上るという。同会は、2014年9月に県警が着手した「壊滅作戦」で資金繰りが悪化しており、同会のシンボルである本部事務所の売却に手を付けざるを得ない状況に陥っていたとみられる。

 本部事務所については、14年11月以降、暴力団対策法に基づく使用制限命令で、組員の出入りが禁止されている。一方、固定資産税の納税義務は継続。同会トップらは相次ぎ摘発され、みかじめ料などの収入も激減しているという。

 関係者によると、工藤会幹部が約1年前、本部事務所を売却したいとの考えを県警側に伝えた。同会が11年に同市小倉南区の事務所を民間に売却した際、県警が仲介したこともあり、本部事務所の資産価値があるうちに民間への売却を想定していたとみられる。

 ただ、同会の執行部は今年11月に交代しており、売却の意向が継続しているかは不透明。一方、北九州市は固定資産税滞納による本部事務所差し押さえの手続きを進めており、週内にも終了する見通しだ。

=2018/12/19付 西日本新聞夕刊=

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