体育中に生徒死亡、学校を提訴へ 大分の中3遺族「体調確認怠る」

 大分市の私立岩田中で2016年、3年の柚野凛太郎さん=当時(14)=が体育の授業中に倒れて死亡した事故で、「教師が体調確認を怠った」などとして、遺族が学校法人岩田学園(同市)と当時の担当教師に計約4900万円の損害賠償を求めて、20日に大分地裁へ提訴することが分かった。

 訴状などによると、柚野さんは16年5月、体育の授業で、体力測定のシャトルラン(往復持久走)を行っている際に意識を失って倒れた。病院に搬送されたが、2日後に亡くなった。

 遺族側は、体力測定中に担当教師が柚野さんの体調確認を怠ったと指摘。倒れた後も心肺蘇生術を施しておらず、注意義務違反があったと主張している。

 学校側が設置した第三者委員会は昨年7月、担当教師が心肺蘇生をせずに事務室に連絡に行ったことに関し「安全配慮義務上、問題があった」とした。一方で心肺蘇生をすれば救命できたかは明らかでなく「学校側の責任は不明」とする調査報告書をまとめていた。

 柚野さんの父、真也さん(44)は「第三者委の調査では詳しい状況が分からない。真実を知りたい」と説明。今年9月には業務上過失致死容疑で、担当教師を大分中央署に刑事告訴したという。学校側は「訴状は届いていないが、第三者委の報告書で学校側の法的責任は否定されたと考えている」としている。

=2018/12/20付 西日本新聞朝刊=

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