博多駅前陥没現場で水抜き工事開始 再掘削に向け、福岡市

地下で水抜き作業が始まった道路陥没の事故現場=18日午前、福岡市博多区
地下で水抜き作業が始まった道路陥没の事故現場=18日午前、福岡市博多区
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 2016年11月に大規模な陥没事故を起こした福岡市のJR博多駅前の市営地下鉄七隈線延伸工事現場で18日午前、市は再掘削に向けたトンネル内の水抜き工事を始めた。約半年間で水抜きと土砂撤去を終え、今夏には掘削を再開する予定。22年度の延伸区間(天神南-博多間、1・4キロ)の開業を目指している。

 市交通局によると、事故により陥没現場のトンネル坑内は地下水約1万4千立方メートル、土砂約6200立方メートルで満たされている。工事ではポンプを使い、たまった水を下水管に流す。約70日間で完了し、その後約4カ月かけて土砂を撤去するという。

 水抜きや掘削により再び陥没が起きないよう、市は17年12月末から、セメント系固化剤で地中に固い人工岩盤を造る地盤改良工事を実施。昨年末に終えていた。水抜きの際に地表面の沈下がないか、約140地点を24時間計測する。市交通局は「事故防止に万全を期して安全に進める」としている。

 地下のトンネル掘削中の16年11月8日早朝に発生した事故では幅27メートル、長さ30メートル、深さ15メートルにわたり市道が陥没した。死傷者はなかった。現場は1週間で埋め戻され道路は復旧した。事故で延伸区間の開業時期は当初より2年延期され、事業費は約137億円増の約587億円となる見通し。

=2019/01/18付 西日本新聞夕刊=

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