玉鷲関初優勝に歓喜 ゆかりある朝倉、行橋

片男波部屋歓迎激励会で住民らと交流する玉鷲関=昨年11月、福岡県朝倉市
片男波部屋歓迎激励会で住民らと交流する玉鷲関=昨年11月、福岡県朝倉市
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 「元気をもらった」「わが事のようにうれしい」。玉鷲関の初優勝に、九州の関係者も喜びに沸いた。

 所属する片男波部屋が九州場所で宿舎を構える福岡県朝倉市。同市三奈木コミュニティセンターには27日、住民約70人が詰めかけてテレビ観戦した。優勝を決めると大歓声が上がり、豪雨被害からの復興へと歩む街に笑顔が広がった。自治会組織「三奈木地区コミュニティ協議会」の武田雄一会長(73)は「上を目指すと話していたが、優勝するとは大感激。これを機に駆け上がり、九州場所には大関になって来てほしい」と興奮気味に語った。

 玉鷲関と朝倉とは、片男波部屋が同市に宿舎を移した2010年からの縁。廃校になった学校施設を同協議会が市から無償で借り受け、部屋に提供した。玉鷲関は小学校や高齢者施設を訪ねて交流。九州豪雨で朝倉が大きな被害を受けた17年には、被災した人たちに「勝ち越しする」と約束して九州場所に臨み、勝ち越しを決めた取組の後には支度部屋で被災者に思いを寄せて涙した。宿舎提供に協力した市議の手嶋栄治さん(72)は「いつも朝倉に心を寄せてくれて、もう家族同然。九州場所を待ちきれないので上京してお祝いを言いたい」と話した。

 師匠の片男波親方(元関脇玉春日)と親交があり、7年前から毎冬、福岡県行橋市の福祉施設などへの慰問を通じて交流してきた一般社団法人「行橋未来塾」の江本満代表理事(48)は、初優勝の瞬間を東京・国技館で目の当たりにした。「観戦席で思わず立ち上がり涙が出た。行橋市の子どもやお年寄りに夢を与えてもらった」と喜んだ。

=2019/01/28付 西日本新聞朝刊=

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