「冤罪犠牲者の会」設立 当事者や家族 防止策整備へ初組織

結成総会で「警察のやり方はずさんだった」と訴える志布志事件元被告の藤山忠さん=2日午後、東京都内
結成総会で「警察のやり方はずさんだった」と訴える志布志事件元被告の藤山忠さん=2日午後、東京都内
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 無実の罪で服役したり、再審を訴えたりしている人やその家族らが2日、「冤罪(えんざい)犠牲者の会」を設立した。会員は約50の事件の関係者で、捜査機関が収集した証拠の全面開示など、冤罪防止策の法制化を世論や国会に働き掛ける。冤罪の当事者らによる全国組織の結成は初めて。

 東京都内で結成総会があり、約70人が出席。裁判当事者への証拠閲覧権の付与▽警察や検察の証拠悪用を防ぐ証拠管理所の設置▽検察が無罪判決や再審開始決定を不服として上訴できる権利の廃止▽冤罪を生んだ捜査関係者らの処罰-などを求めることを決めた。

 九州関連では、2003年の鹿児島県議選を巡る選挙買収の「志布志事件」で無罪が確定した藤山忠さん(70)や、同県で1979年に男性の変死体が見つかった「大崎事件」で殺人などの罪で服役した原口アヤ子さん(91)の再審請求審支援者らが出席。会員には、92年に福岡県飯塚市で女児2人が殺害された「飯塚事件」で、死刑が執行された久間三千年元死刑囚の関係者も名を連ねた。

 共同代表に選ばれた藤山さんは取材に対し「冤罪の背景には、自白の強要や証拠隠しがまかり通る刑事司法の制度がある。被害者を二度と出さない法整備を訴えたい」と語った。

=2019/03/03付 西日本新聞朝刊=

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