スピード違反、運転どっち?「実は私が」友人が証言 裁判、異例の展開に

 スピード違反をしたとして道交法違反(速度超過)の罪に問われた北九州市の女性事務員(24)の裁判で、友人女性が「車を運転していたのは私」と名乗り出る異例の展開となっている。福岡地裁(太田寅彦裁判官)で11日に開かれた公判では、検察側は「友人の証言は信用できない」として被告に罰金5万円を求刑。弁護側は無罪を主張し、結審した。判決は25日。

 起訴状によると、被告は2015年1月14日午前0時半すぎ、福岡県福津市の国道3号で法定速度を35キロ上回る時速約95キロで乗用車を運転したとされる。

 県警は速度違反取り締まり装置(オービス)の撮影記録から運転者を特定した。被告が「運転していない」と否認したため、3Dで撮影した被告の顔画像とオービスの顔写真を鑑定。同一人物の可能性が高いとの結果を受け、被告は17年12月に在宅起訴された。

 今年1月になって被告とは小中学校の同級生という女性が弁護側証人として出廷。オービスの画像について「私です。目と鼻と口が私だから」と即答した。当時は共通の友人を送るために被告の車を借りたとし「(違反は)社会人として恥ずかしくて言えなかったが正直に話すことにした」と述べた。被告は、友人の存在を明かさなかった理由として「私は当時大学生で、友人は社会人。迷惑がかかると思った」と説明した。

 一方、検察側は友人の顔とオービスの写真の鑑定を地裁に請求。「両者は別人と考えられる」との鑑定結果が出ている。

 11日の論告で検察側は「身代わり犯人を仕立て不合理な弁解を続けた」と主張。弁護側は「オービスの画質は悪く、鑑定結果も信用できない。無罪判決が出されるべきだ」と反論した。

=2019/03/12付 西日本新聞朝刊=

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