観光祭盛り上げへ、夜空に同期の大輪 「日田高カラーの花火」88年卒生が計画 [大分県]

花火の構成を話しあう日田高卒の同級生たち
花火の構成を話しあう日田高卒の同級生たち
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 日田高(日田市)を1988年に卒業した40期生たちが、今年70回の節目を迎える「日田川開き観光祭」(5月20、21日)で花火を打ち上げるプロジェクトを進めている。国内外に暮らす同級生に出資を呼び掛け、約110人から賛同を得た。少子高齢化による人口減少が進み、同高の定員も40期生が卒業した約30年前から半分ほどに減った。「生まれ育った日田に感謝と応援の気持ちを伝え地域活性化の力になりたい」。花火に込める共通の思いだ。

 「日田高カラーのえんじ色の花火も上げたいね」。19日夜、市内の福祉施設に集まったプロジェクトの中心メンバー約10人が、打ち上げ花火のイメージや構成を話し合った。メンバーの一人が感慨深そうにつぶやいた。「半信半疑だった話が、実現するんやね」

 計画が持ち上がったのは2016年の観光祭。40期生約40人が集って花火を観賞した。20年ぶりに見る人もいて「やっぱり観光祭の花火は最高」と感激する一方、全体的に祭りが約30年前の高校時代のような活気を失っているように感じられた。

 「家族や友人との思い出が詰まった観光祭を盛り上げるきっかけになれば」とプロジェクトが始動。17年2月、市内に住む40期生が中心となり同級生約350人に協力を呼び掛ける文書を送付。4月19日までに約110人が活動に賛成し、必要な資金が集まった。出資した同級生からは「いい夏の始まりをみんなで迎えて」「日田の観光がにぎわうことを願っています」と応援メッセージも届いた。プロジェクトの梅山博之事務局長(47)は「古里を思う気持ちはみんな一緒なんだと感じ、うれしい」と喜ぶ。

 花火は5月21日午後8時半ごろ校歌を流した後に打ち上げる。観賞会を開いて見るほか、日田に来られない仲間に向け動画サイトでの映像配信も検討中だ。

 4月19日の会議終盤。こんな話題で盛り上がった。「この花火が成功すれば、ほかの世代や他校の同窓会も花火を計画するかもしれない。輪が広がって観光祭が盛り上がれば楽しいよね」

=2017/04/21付 西日本新聞朝刊=

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