大友氏の繁栄一目で 県立埋蔵文化財センター、22日移転開館 [大分県]

九州初展示となる「全世界の教会史」に描かれた大友宗麟とザビエルの面会
九州初展示となる「全世界の教会史」に描かれた大友宗麟とザビエルの面会
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旧芸術会館跡に開館する県立埋蔵文化財センター=大分市牧緑町
旧芸術会館跡に開館する県立埋蔵文化財センター=大分市牧緑町
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 県立埋蔵文化財センターが22日、大分市牧緑町の旧芸術会館を再利用して移転、開館する。新センターは、旧石器時代から江戸時代まで大分の歴史を紹介する常設展示室とともに、目玉として大友宗麟をはじめとする「大友家」の史料を集めた「BVNGO(ぶんご)大友資料館」を新設。大分の歩みを体感できる場所として生まれ変わる。

 BVNGO大友資料館は、大分市と県が発掘調査を続けている国指定史跡「大友氏遺跡」の出土品を展示、解説する。カトリック教徒が祈りをささげる際、身に着ける「メダイ」や中国・明朝時代の枕など、当面約750点を並べる。

 BVNGOとは1595年にポルトガルのテイセラが描いた日本地図が、九州全体を「BVNGO」と記していることにちなむ。「豊後」を表し、研究者は当時大友氏が九州内で勢力を広げていたことを示すとみている。

 県内にはこれまで、大友氏の繁栄を示す資料をまとめたり、解説したりする場所がなかった。1998年に大友氏遺跡が見つかり、大分市や県の調査で、庭園の池の跡や建物の基礎とみられる遺構や茶道具などが出土。そうした史料をまとめて公開し、大友氏を紹介する場所を設置することにした。

 旧センターは2004年に同市中判田に開いたが、既存施設を転用したため発掘物の収蔵場所が足りず、市中心部からのアクセスも悪かった。県立美術館の開館によって旧芸術会館が空き施設となったため改修、転用した。県文化課は「大分の歴史を体感できる場所として、利用してもらいたい」としている。

   ◇    ◇

 22日から6月25日まで、開館記念企画展「大友氏の栄華~宗麟を巡る7つの鍵」を開催する。1600年代にヨーロッパで出版され、大友宗麟とフランシスコ・ザビエルの面会などを描いた「全世界の教会史」や、胸部にザビエルの骨が納められたザビエル胸像などを展示する。ともに九州初展示。

=2017/04/22付 西日本新聞朝刊=

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