別府市火災29件、今年急増 昨年の8割、注意喚起強化 [大分県]

 今年に入って、別府市内の火災が急増している。14日現在で29件発生し、2016年一年間の8割に達した。死者も3人で既に昨年を上回った。同市消防本部は「今後も機会あるたびに火災予防を呼び掛ける」と市民への注意喚起を強化する方針だ。

 同本部によると、17年の火災件数(建物、林野、車両など)は1月10件、2月5件、3月5件、4月5件。5月もすでに4件発生。16年は36件、死者1人だった。過去10年間は年30~40件で推移。しかし今年は最も多かった07年(50件)を上回るペースで増加。県内でも1~3月(速報値)は174件発生し、16年同期より59件増えている。

 今年の市の特徴として、コンセントが出火元になった建物火災が目立つ。周辺にほこりがたまっていたり、1、2月の乾燥期に暖房器具の熱源を高くして利用し、熱を持ちやすい状態だったりしたことが原因ではないかという。

 市内では2月、楠町で7棟が焼け、3人が死亡。4月23日にはライブハウス「ヒットパレードクラブ」が入居した元町の光ビルで火災が起きた。クラブが入る光ビル(4階建て)1~3階の計850平方メートルが焼失。別府の歓楽街を代表するナイトスポットだっただけに、多くのファンから早期再開を望む声が相次いだ。

 火災が多いのは市内は1~3月、全国的には4月ごろまでとされる。同市消防本部警防課の須崎良一課長は「コンセントやこんろ周辺に注意をすることや、消防法で設置が義務化されている住宅用火災警報機の設置など、まず市民一人一人ができることから呼び掛けていきたい」と話している。

=2017/05/16付 西日本新聞朝刊=

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