市文化連絡会民謡邦楽部がCD制作、発表 日田民謡の正調を普及へ [大分県]

制作発表会で伸びのある歌声を披露する樋口勝子会長(左)
制作発表会で伸びのある歌声を披露する樋口勝子会長(左)
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 日田市に伝わる民謡の元々の歌い方(正調)を残し、普及させようと「市文化連絡会民謡邦楽部」(樋口勝子会長)は、「コツコツ節」など地元の代表的な民謡を録音したCDを制作した。1月30日に市内で制作発表会を開き、民謡関係者80人が完成を祝って、自慢の喉を披露した。

 きっかけは、2012年に同市で行われた「コツコツ節」の全国大会。県内外から100人以上が参加したが、出演者それぞれがさまざまなアレンジを加え、音程や息継ぎの仕方などもばらばらだった。

 「このままでは正しい民謡が受け継がれていかない」と、樋口会長らは危機感を抱いた。歌詞の意味や間の取り方を保存していこうと、楽譜に残したり市民を対象にした公開講座に取り組んだりしてきた。

 CDは2千枚制作。過去、芸者による演奏を録音していた「日田はよいとこ」など4曲のほか、同会民謡邦楽部のメンバーによる「ぞうめき」「ひとすじ」など計19曲を収録した。

 発表会では、着物姿の同部のメンバーが、三味線や笛の演奏に合わせて、収録曲を披露。伸びのある歌声と節回しに、参加者はうっとりと耳を傾けていた。

 樋口会長は「完成して終わりではなく、子どもたちなど多くの人に聞いてもらって、民謡を受け継いでいきたい」と話した。

=2018/02/03付 西日本新聞朝刊=

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