日出生台訓練 米軍、夜間射撃否定せず 午後8時以降 6年ぶりに説明会 [大分県]

実弾射撃訓練について説明する指揮官のリロイ・バトラー中佐(右)=4日
実弾射撃訓練について説明する指揮官のリロイ・バトラー中佐(右)=4日
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 陸上自衛隊日出生台演習場(由布市、玖珠町、九重町)で実施される在沖縄米海兵隊の実弾射撃訓練が5日、訓練期間に入った。防衛省九州防衛局によると、この日は積雪など天候不良のため実施されなかった。訓練に先立ち米海兵隊と九州防衛局は4日、訓練の事前説明会を演習場敷地内で2012年以来、6年ぶりに開催。米軍の指揮官は、地元が懸念する午後8時以降の射撃について、実施を否定しなかった。

 県と地元3市町は昨年10月、射撃時間の短縮や情報公開など米軍に対しての要望をまとめた覚書を「確認書」に格上げし、九州防衛局と交わした。ただ説明会で訓練指揮官のリロイ・バトラー中佐は「懸念や確認書のことは十分承知している。地元住民への影響を最小限にするよう努力するが、即応態勢や練度の維持のため、午後8時以降の射撃もあり得る」と述べた。

 バトラー中佐は今回の訓練に155ミリりゅう弾砲のほか、昨年は実施しなかった機関銃の射撃訓練も実施することを明言。事故や不時着が相次ぐ輸送機オスプレイの将来的な訓練参加については「海兵隊の訓練の詳細は運用上答えられない」と明言しなかった。

 6年ぶりの開催となった地元への事前説明会を、次回の訓練以降も開催するよう求められると、「説明会の重要性を話し、実施するよう次の指揮官に伝える」と述べるにとどまった。

 説明会には住民ら自治体担当者ら43人が参加した。訓練の監視を続ける市民団体「ローカルネット大分・日出生台」の浦田龍次事務局長は、「事前説明の再開は歓迎する」とした上で、「夜間の射撃は否定しておらず、これまでとスタンスは変わっていない。訓練をしっかりと監視したい」と話した。

 訓練について、広瀬勝貞知事は5日の定例記者会見で「将来的な訓練の縮小・廃止を求めており、県民の不安払拭(ふっしょく)に努力していく」と述べた。

 訓練は12日までで、13と14の両日は予備日。日出生台での実施は4年連続、13回目。海兵隊員約200人が参加し、車両約50両を使う。

=2018/02/06付 西日本新聞朝刊=

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