初の全市町村人口減 大分市も初めて減少「高齢化の象徴」 17年県推計 [大分県]

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 県は、2017年10月1日現在の県人口推計を公表した。これまで増加していた大分市が前年から49人(0・01%)減と初めて減少に転じ、現行の方式で統計を取り始めた1981年以降初めて全18市町村で減少となった。総人口は115万1853人で、前年から7781人(0・67%)減。県統計調査課は「県庁所在地の大分市の減少は、人口減少、高齢化が本格化した象徴と言える。対策にこれまで以上に力を入れていかないといけない」としている。

 同課によると、人口推計は15年の国勢調査の人口数を基に、各市町村の出生数や死亡数の自然動態、転入数や転出数などの社会動態を加減して算出している。

 市町村別では、大分市はおもに県内市町村からの転入超過によって社会動態が238人増えたが、自然動態の減少(287人)が上回り、減少に転じた。死亡数は4421人で、前年から345人増えた。

 昨年は大分市とともに人口が増加していた日出町も減少に転じた。町中心部にJR暘谷駅があり、幹線道の国道10号も通って利便性が高いことから社会動態は増えたが、自然動態で96人減り、全体で21人減った。

 自然動態は全市町村が減少した。社会動態は大分、日出の2市町のほか、豊後高田市と中津市も増加した。豊後高田市は県外からの転入超過が61人と県内で最も多かった。同市は近年県外からの転入超過が続いている。同課は「移住者への奨励金など移住促進策が功を奏した好例」と分析している。

 年齢別では、0~14歳の年少者層は前年比1・4%減の14万2758人、15~64歳の生産年齢層が同1・6%減の63万5087人、65歳以上の老年層は同1・3%増の36万2997人。総人口に占める老年層の割合は31・5%で前年から0・6ポイント上昇した。

 年少者層の割合が高いのは日出町(14・0%)、中津市(13・7%)、大分市(13・6%)の順。老年層の割合が高いのは姫島村(48・0%)、竹田市(46・2%)、九重町(43・0%)の順だった。

 総人口は、1955年の127万7199人がピーク。以降は東京など大都市圏への転出超過が続き、71年からは増加に転じたが、86年以降は再び減少傾向が続いている。

=2018/02/22付 西日本新聞朝刊=

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